鈴虫寺で、コーチングを思う

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銀座コーチングスクール(GCS)広報チーム 森水三香子です。
 
先日、京都に行く機会があり、鈴虫寺に足を運びました。

鈴虫寺では、お坊さんのお話を聞く時間があります。
その中で、とても心に残った言葉がありました。

「明珠在掌(みょうじゅ たなごころにあり)」

明珠とは、宝物のこと。
大切なものはどこか遠くにあるのではなく、実はもう自分の手の中にある、という意味だそうです。

この言葉を聞いたときに、
「あ、これってコーチングと同じだな」
と思いました。

コーチングをしていると、
「どうしたらいいかわからない」
「どちらを選んだらいいんでしょう」
「自分が何をしたいのかわからない」
という言葉を聞くことがよくあります。

私自身もそうですが、わからなくなると、つい外に答えを探したくなります。
誰かに聞いてみたり、ネットで調べたり、本を読んだり。

もちろん、それが必要なこともあります。
でも、セッションの中で話しているうちに、
「本当は、こうしたかったんですよね」
と、その人自身から言葉が出てくる瞬間があります。

そんなとき、答えがなかったわけではないんだな、と思います。
自分の中にはあったけれど、まだ気づいていなかった。
あるいは、うまく言葉にできていなかっただけなのかもしれません。
まさに「明珠在掌」だなと思ったのです。

そして、もう一つ思ったのが、目標を設定することの大切さです。

コーチングでは最初に、
「今日は何について話したいですか?」
「この時間が終わったとき、どうなっていたらいいですか?」
といったことを確認します。

目標を決めるというと、何かを達成するためにゴールを設定する、というイメージがあります。
でも最近は、それだけではないように感じています。

「どうなりたいですか?」と聞かれて初めて、
自分は何を望んでいるんだろう、と考える。

「それが実現したら、何がいいんですか?」と聞かれて、
自分が大切にしているものに気づく。

目標を決めること自体が、自分を知る時間にもなるんですよね。

たとえば「もっといいリーダーになりたい」という目標があったとしても、「いいリーダー」の意味は人によって違います。

メンバーが自分で考えて動けるチームにしたいのかもしれないし、
安心して意見を言える職場にしたいのかもしれない。
自分自身がもう少し余裕を持って仕事をしたい、ということかもしれません。

そこを少しずつ探っていくと、
「ああ、自分はこれを大事にしたかったんだ」
というものが見えてきます。

目標は、遠くにある何かを取りに行くためだけのものではなくて、
すでに自分の中にあるものを見つけるためのものでもある。

鈴虫寺でお坊さんのお話を聞きながら、そんなことを考えていました。

私もつい、「もっとこうならなければ」「まだ足りない」と、ないものに目を向けてしまいます。
でも、ときどき自分の手の中を見てみることも大事なのかもしれません。

すでに持っているもの。
大切にしてきたもの。
本当は自分でもわかっていること。

意外とそこに、次に進むためのヒントがあるのかもしれません。

皆さんは今、どんな目標を持っていますか。
そして、その目標について考えたとき、
自分が本当に大切にしたいものは何でしょうか。

もしかしたら探している答えは、もう自分の手の中にあるのかもしれません。

 

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