Coach Interview - 小賦 和美 コーチ（前編）船橋クラス代表

　アンテレクトの在宅スタッフとして仕事を始めてからコーチングに目覚め、コーチング認定、講師、そしてICFのACCを取得までした小賦和美コーチ。他で修行をするために離れていた時期を経て再び復帰したその理由などをお聴きしました。
（聞き手：山上 晴美コーチ）

ーー スタッフだった小賦さんがいつのまにかコーチになって、船橋校の講師になりましたね。コーチングを学ぶ予定ではなかったけれど出会ったことで何かが起きたのでしょうか。そこら辺の経緯をお話しいただけますか。

　最初はアパレルの会社で営業と販売をしていたんですがリストラされてしまったんです。ちょうど子ども３人が保育園に行く頃だったので、外で働くのが難しく在宅でないかと探していたらGCSで在宅秘書を募集していると聞いたので応募しました。Webでできる更新やクラスの申込受付の対応していました。それが震災の年2011年3月でした。そこで初めてGCSとコーチングのことを知ったんです。どうやら子育てにも使えるらしいのでコーチングを学んでみようかなと思ってその年の秋に講座を受講して、翌年の2月に認定試験を受けました。

ーー コーチングを初めて知って、そこから短期間で学ぶことを決めたのですね。最初にクラスで実践練習をしたときはどんな感じでしたか？

　楽しいというのが一番でした。やること自体には違和感や難しさは感じなくて、ちょっと聴き方を変えるだけで相手がたくさん話したりするのが面白いと思いました。でもその時は自分がコーチや講師をやるとかの考えは全然ありませんでした。

ーー 元々はご自分のコミュニケーションというのはどんなだったのですか？

　どちらかというと自分が話すより聴く方が得意だとは思っていました。でも振り返ってみて、今まで働いていた中でできてなかったことや、こうやったらよかったとか。もっと早くコーチングを知ってたら良かったかもしれないって思いはありました。

ーー プロフィールに前職で10円ハゲができるほどのストレスを抱えていたとありましたが、どんなことがあったのでしょうか？

　営業として担当店舗をいくつか持っていましたが、そのうちの１店舗の売上が取れずに悩み、あれこれやってみるのですが上手くいかない時期がありました。周りからのアドバイスは受けず、ましてや相談もせず、自分で何とかしなきゃと抱え込んでしまい、いつの間にか10円ハゲができていました。

ーー そうなんですか。後から思えばこうできたかもしれないって思えるような経験ですね。子育てにコーチングというのはどんなふうに役立ちましたか？

　最初はがんばって聴こうとしてました。でもだんだん聴くのもありだし、コーチを離れて感情的になることもありだって思えるようになりました。

ーー なるほど、コーチだからこうでなくてはいけないってことを手放すということですか。

　親だけどコーチ的にずっと関わらないといけない。それができないといけないってことは別に必要ないんだって自分の中で決めちゃいました。 それで、在宅で仕事は続けていて、認定取得後に講師になるつもりはなかったんですが、コーチングをもっと深く知りたくて講師養成プログラムを受けました。終わってから体験講座をやらせてもらいOKをもらって、そのあと佐木さんと船橋校を立ち上げました。2人とも子どもが小さかったこともあって、何かあったときにどちらかがやれればいいってことでスタートしました。