Coach Interview - 望月彩恵 コーチ（後編）埼玉校共同代表

　会社人間だと思い込んでいたのにコーチの言葉で開眼して独立。仕事も私生活も大いに変化したという望月彩恵さんにそのいきさつをうかがいました。
（聞き手：山上 晴美コーチ）

ーー 仕事面ではご自分の行動力が変わったということですが、職場環境の方はどうでしたか。

　クラスを受講中に会社で採用や部下育成をやっていたので、習ったスキルを部下に対して使ってみることをしていました。それで本当に変わった部下がいたのです。その医療の現場で、新しい風を吹かすという意味で必要だと思って採用した女性がいたのですが、院長を持ち上げる風土がある医療界のなかで、彼女は口答えをするとか態度が悪いという風に捉えられてしまったんです。私としては彼女の能力をとてもかっていたし採用した責任もあるので、週に２回くらい時間をとって、習いたてのスキルを駆使してコーチングをし続けました。そうしたら３カ月くらい経った頃に彼女が変わり始めたのです。

　これはコーチングのお陰なのか、彼女のポテンシャルのためなのかわかりませんけれど、まず彼女の話を聞くということに徹したことが無駄じゃなかったかなと思います。承認のシャワーを浴びて寛容になったという感じです。私はかなり意識的に「承認と聴く」をやったので、彼女自身の表情も変わっていきました。ニコニコして「それでやります」という態度に変わっていったのです。

学生たちが自分で考えられる機会を

ーー 独立して個人事業主という立場になって居心地はいかがですか。 　超フィットしています。自分では結構会社人間だと思っていたんですが、もうそこには戻れないかもしれません。本当に独立して良かったし、これからも頑張っていきたいと思います。 ーー これからも行動が加速しそうですね。では最後に、今の活動の延長線上に思い描いていることがあったらお聞かせください。 　学生の方々にコーチングを伝えて、早い段階から当たり前に使えるスキルにしていきたいです。ある程度の社会性やルールを守るというのは大事だけれど、もっと自分で考える力を養い、自分で自分の道を選ぶことも大事だと思います。高校2、3年になって急に進路を決めさせられて、それまではずっと、みんな一緒にと言われていたのに「あなたはどこに行きたいの？」と。自分らしい発言や自分らしいカラーを出せる場所を作ってあげたいです。保健室に行くような感覚で、ちょっと悩みがあるんだけどというときに、引き出してくれる人がいたらいいなと思います。そういう育みができる人が増えるといいです。 職業自体も、まだ名前のない職業を自分で作ればいいのです。種類ももうちょっと増えると思うし、もっと枠が外れてもいいと思います。 ーー 未来を担う学生たちが楽しくなって天職と出会ったり、コーチングとの掛け算で可能性が広がったり。コーチングを通して広い視点での発想に希望を感じます。ありがとうございました。

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