Coach Interview - 森水三香子 コーチ（前編）六本木校代表

　数年前までコーチングとは無縁だったという森水三香子さん。短い期間で六本木校を開校したそのスピーディな行動力の源などうかがってみました。
（聞き手：山上 晴美コーチ）

ーー まずコーチングとの出会いを聞かせてください。

　料理教室で一緒だった方から「コーチされていますか？」と言われたのが出会いです。でもその時はコーチングのことは全然知りませんでした。その後すぐ検索したら銀座コーチングスクールが１番にヒットして。どんなものか知りたくて体験講座に行ってみたのがきっかけです。

ーー コーチングのことを知らなかったけど体験講座に行ってみようと思ったのはどこに引っかかったのですか？

　純粋になんだろうなって。いろいろなお教室に通うのが好きだったのでお稽古事の一つみたいな感覚でした。そのときはコーチになるということも思っていませんでした。

ーー 体験してみてどう感じましたか？

　全体像まではわからなかったので、その先も知りたいと思ってレギュラーコースに参加しました。コーチングってなんだろうって気持ちだけでした。
　クラスは一人だったこともあって自分の中の知識は増えました。その後フェイスブックグループでZoomセッションの練習をさせていただくうちに気持ちの変化がありました。海外の方やさまざまな年齢の方と練習ができて、普段だったら出会えないような方々との出会いがあったのです。

　ずっと狭い世界で生きてきたので価値観が違う方とお話する機会がなかったんですね。練習の体験がすごく素敵なものに感じられました。それがコーチングを続けたいと思った大きなきっかけでした。最初は認定試験の練習にと思っていたけれど、やっているうちにすごく楽しくなったのです。１００人近くの方とお話して、どんどんコーチングの面白さがわかり始めてきました。
　そのうちに、「三香子さんのフィードバックはよくわかる。講師に向いています」と言われて。その時講師になるのも一つの目標になっていったような気がします。

ーー 練習をした体験が素敵で楽しかったというのはどんなところがですか？

　まざまな価値観の人とお話しできたことです。多様性が認められる時代と言われていますが、いろんな方々とお話しできたことがとても良かったです。
　いろいろな方を認めるということが自分自身を認めることでもあると気づいて。子どもや夫に対してもそれ以来認められるようになったと思います。

ーー それは、何がどんなふうに変わっていったのですか？

　夫に対しては、やってもらうのが当たり前みたいに思っていたのが、感謝の気持ちがわいて、ありがたいなという思いを伝えられるようになりました。夫は私に特に何も言いませんが関係性は激変しました。ずっと夫に変わって欲しいと思っていたのが、実は自分が変わる方が楽なんだっていうことに気づいた感じですね。
　子どもに対しては、今まではできてないところを見つけては注意していたのですが、コーチングを学んでからはできているところに目を向けられるようになりました。
　子ども自身もそうだと思いますが、それで私もすごく楽になりました。
　それまではいつも走っていた気がします。ありのままの自分というよりも、もっといい妻でいい母でなくてはいけないって。周りの期待に答えなくてはって。でも、夫が求めていたのは、別にいい妻やいい母ではなかったということがやっとわかりました。