Coach Interview - 黒木 隆一郎 コーチ(後編)

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チームコーチングの面白さに魅せられて

 職場の組織開発から出会ったコーチングが、思いの外好きになって活動が楽しいとおっしゃる黒木さん。自分のペースでゆったりと、楽しさを味わいながら研鑽を続けている様子をうかがいました。 (聞き手:山上 晴美コーチ)

インタビュー

思いもしなかった自分との出会い

−そこで大いに刺激を受けて、継続してコーチングを学ぼうと決意したのですか。

 結構悩みましたけれど自分自身の1on1にも活かせそうだと思い、コーチングスクールを調べ始めている中で、GCSを見つけて2023年の9月に申し込みました。選ぶ時にGCSの講師の動画を見て葉山みなみさんの横浜校を選びました。

−横浜校のどんなところがいいと思ったのですか?

 YouTubeのGCSのセッション動画をいろいろ見ていたのです。その中で、葉山さんのセッション動画がとても自然で、普通に気持ちよく話している感じがいいと思いました。テンポ良く普通に楽しく話しているのだけれど、ふとした瞬間にコーチングになっている。素人なりにそんな風に感じました。あー、こんな風にコーチングができる様になったらいいなって。

−この人と気持ちよく話せそうと思えるのは大事なことですよね。
その後進んだクラスの印象はいかがでしたか。

 社内でコーチングをやっていた事もあり、それなりに知識としてはあったのかもしれませんが、それがクラスを通して一つ一つがクリアになっていく感じでした。またFacebookグループを通してその当時学んでいた仲間と練習セッションをたくさんやりました。

 クラスAが終わった時にクライアント役をやって、これならできるかもと思って、トライさせてもらったのですが、自分がやっぱりコーチをやってみたら全然できなくて自滅したこともありました。岩陰に隠れて何も見ずに爆弾を投げるようなセッションでした(笑)。

−面白い例えですね。闇雲に質問を投げたということですか。

 はい。とにかく知っている質問を投げて、最後に「何やりますか?」みたいなセッションでした。その時はそれが精一杯でした。
でもクラスを受けながら、社内の1on1でも、クラスAで最初に学ぶ「認める」スキルを使ってみたのです。何がなんでも認めてみようと。そうしたら相手の雰囲気がふっと変わった時があって、「早速効果が出ている」ということを実感しました。
そういう経験を重ねながら、すごく楽しんでクラスを受講していました。またFacebookグループを通してのセッション練習もすごく楽しんでやりました。当時認定までにセッション練習は70回以上やりましたよ。 最初は自分がこのようなコーチ活動をやるとは思っていなかったのですが、練習セッションをしているうちにコーチングがどんどん面白くなってきたのです。

−すごく楽しんでというのはいいですね。
社内の1on1で相手の方を認めるというのは、どんなことをしたのですか?

 例えば「こんなことをしたいのです」という相手に対して、今までならつい「それよりもこれがいい」とか言っていたのですが、「ああ、それをやりたいんだね」ってまず認めてみました。そうしたらそれまであまり反応がなかった人が楽しそうに話し始めたのです。本当にそれだけなんです。それからすごく雰囲気が変わって。効いている感覚があって。まさに目から鱗の経験でした。  

−認定コーチになって、その後の活動計画を立てたのでしょうか。

 正直その時どうしていくかは具体的には決まっていませんでした。コーチングを続けたいという気持ちはありましたが、独立とかは自分の中では考えられず。でもそのやりたい気持ちだけで認定直後に国際資格のクラスLを受けて、苦労しながら、やっとですが今年5月にACCを取りました。ここまでは当時から目指していたことだと思います。せっかくやるならここまでは成長したいって感じで。それでこの先、どうしていきたいのかは、やはりまだはっきりしていません。現在は会社員を続けながら、試行錯誤しながら副業としてコーチングに取り組んでいます。コーチ紹介サイトに登録したり、業務委託ができるところは登録したりしながら、また社内コーチなどもしながら、出来る範囲でコーチ活動をさせてもらっています。

−コーチングを教える立場の、クラス講師の方はいかがですか?

 今ちょうど受講中です。これまでなかなか予定が合わなくて進められなかったのですが、去年TR2を受講しようやく先日TR1も受講し最終課題を出しました。学生時代から家庭教師をしたり、会社で部下に教えたりしていたので、伝えたり教えたりすることが結構好きなのだと思っていて、もし機会をいただければ講師もやってみたいなと思っています。
もともと私は多趣味でいろいろなことをしているのですが、まさかこの年でこのようなことを新しく始めるとは思ってもいませんでした。

最初のコーチングのきっかけはチームコーチングと言ったように、今でもチームコーチングが好きなことは確かで、GCSのチームコーチングも認定後にすぐに受けました。過去にチームが自走することがうまく行かなかった経験もあるので、チームコーチングが楽しくてすっかりのめり込んでいます。
いろいろなところでチームコーチングをやりたいと言っていたらGCS相模原校の西本哲コーチが声をかけてくれて、今共同コーチとしてプロジェクトに入らせてもらっています。それも楽しくてたまらないです。

−チームコーチングは、どんなところが魅力なのですか?

 やはり一人よりも、複数の人が絡んで一つの生命体ができるように関わっていくので、動きが大きくなるところが面白いと思います。個人ではなくチームで対応する。会話を促していくと自然に動き始める瞬間があってそれも面白いです。よく、チームダイナミクスと言いますがやはりその大きさが一番の楽しさですね。

−黒木さんがコーチングと出会って好きになってどんどん深いところに入っていき、チームコーチングが好きだったことを再確認して、今の活動も充実している様子がよく伝わってきます。

 こんな自分もいたのだと自分でもわかりました。コーチングを始める前、こんな事やっている自分は全く想像できなかったですが、やっぱり好きなんですね。好きじゃなかったらこんなにできないですよね。もちろん、セッションでドーンと落ち込むこともありますけれど、それも学びと思うと楽しめます。
 
今は会社もフルタイム勤務なので、自分自身が疲れない範囲、体がもつ範囲で やりたいと思っています。仕事が終わって家に帰って、週に何度か夜にセッションをして、30分とか1時間話を聴いたり話したりして。仕事が終わってからなのでしんどいと思う事もありますが、それもまた楽しんでやっている自分がいます。

インタビュー

「自分の楽しい」が「人の役にたつ」喜び

−それまでは思ってもみなかった自分の違う一面を見つけた感じですか。

 そうですね。人と話すこと自体嫌いではなかったと思うのですが、あえて時間をとって誰かとコーチングセッションをするなんてことは思ってもみなかったです。

−他に自己発見にまつわるようなお話はありますか。

 葉山さんのクラスで「リックさん(ニックネーム)ができないことを探すのが得意なのはよくわかった。できないことと同じ数できることも出してみよう」と言われたことがあります。自分ってそんなに否定的なことばかり考えていたのだということも気づきでした。人に対しても、こんなにできているんだというところを見るとか。肯定的に捉えるということもコーチングをやったから意識するようになったのだと思います。
クラスAが終わってセッション練習を始めた頃から考えると、これでもだいぶ成長したと思うし。コーチングを通しての自己成長というのもすごくあると思います。 コーチとしての成長を通して、日常の成長ですね。
コーチングを学ぶ前は相手を「認める」ということがありませんでした。何か言われたらその答えをすぐに返すことが正しいと思っていましたから。それを抑えてまず相手の話を聴くということというのは、全く新しい取り組みです。それができるようになってきた感覚があります。
 そういうことを一つひとつ楽しんでいます。これから歳を重ねてどうなるかわかりませんが、できる限り学び続けて経験を増やしていきながら細く長く続けていきたいと思っています。

 コーチングの学びを始めてからの3年間、何もできていないと思っていたのですが、実際には少しずつ動き出しています。チームコーチングのようにいい機会もいただけていますし、ゆっくりですが自分も動いていました。自分が動けば何かが起きますね。がんばります。

−ご自分が楽しいと感じているから続けていて、動くことができて新しいご縁もできるのですね。楽しそうな姿を周りの方も見ていますから。

 自分のために楽しくやっていけて、それが人のために役にたつ。そんな事ができたら幸せです。これからも身体を壊さない範囲でやっていけたらと思います。

−いいですね。 こんなに「楽しくて好き」だと感じたものはかつてありましたか。

 学生時代から趣味でバンドでベースを弾いたり、毎週末テニスをしたり、バイクに乗ったりしています。それらは今も好きですが、コーチングやチームコーチングが一番大きな比率を占めるようになってきています。

−コーチングが一番大きな比率になったのですね。黒木さんのペースで進むコーチングの道。これから何が起きるか楽しみです。 ありがとうございました。

インタビュー

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Profile
黒木 "リック" 隆一郎(くろきりゅういちろう)コーチ
大学卒業後メーカーに入社。エンジニアとして20年以上、マネージャーとして15年以上、商品・技術開発に関わり、現場と組織の両方を経験してきました。

会社の組織開発活動を通してコーチングと出会い、現在会社員をしながら、副業としてコーチング提供もしています。技術者としてのキャリアの悩み、技術者から管理職になった方の悩み等に、自分自身の経験を活用してサポートしていきたいと思っています。

答えを押しつけず、自然体で話せる対話を通じて、状況や考えを整理し、ご自身の次の一歩を一緒に考えます。

コーチング資格
GCSコーチ認定資格 :GCS認定コーチ・GCS認定プロフェッショナルコーチ
ICFコーチ認定資格 :ICF認定コーチ(ACC)

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